概要
農産物の乾燥加工を営む株式会社信州新緑。低温で時間をかける丁寧な乾燥技術で、素材の持つ旨みや香り、栄養をとどめ、やわらかい食感の乾燥食品を製造・販売しています。コーポレートロゴと商品パッケージのデザインをリニューアルするプロジェクトにおいて、ブランディングの全体的な戦略とデザインを手掛けさせていただきました。
芽吹いたおいしさそのままに
新緑の若葉と樹木を表現したコーポレートロゴデザイン。漢字の「干」の字を若葉の葉脈と樹木の枝に見立てています。
信州新緑の乾燥食品の特長は、低温でじっくりと乾燥させることによって原材料の栄養と香りを最大限に保持していること。若葉のように芽吹いた信州の恵み、そしてまた生産者とのつながりである農産物を、やさしく丁寧に加工する信州新緑のものづくりへの姿勢を象徴しています。
また、信州新緑では青果として販売できなかった農産物を買い取って商品にしています。生産者からのお悩みにも応える、頼れる企業=「大樹」として「地域の食材を通じた社会貢献」というビジョンを表現しています。
ラベルデザイン
信州新緑の商品は、スーパーマーケットや道の駅、サービスエリア等で販売されます。スーパーマーケットでは、「乾燥きのこ」と「ドライりんご」が並んで販売されるのではなく、異なる売り場に置かれることが多いとのこと。同じブランドであることを感じてもらえるように、共通のフォーマットをデザインしました。
「乾燥きのこ」ラベルの下半分には「乾燥しいたけ以外はなかなか使い方がわからない」というマーケティングの観点からおすすめの調理例を、「ドライりんご」ラベルの下半分にはコーヒー豆やワインのように甘さ・酸味・香りのチャートをレイアウトして選びやすさだけでなく選ぶ楽しさを演出しています。
パンフレット
ギフト箱の中に同梱できる、商品カタログを兼ねた3つ折りのパンフレットもデザインしました。表紙には商品ラベルで使用しているきのことりんごのイラストをあしらい、ブランドイメージの定着を促しています。
プロジェクトチーム
- Koichi Takayama
- Yosuke Matsuhira
- Kenji Ota
- Aya Matsuoka